黒糖ってどんなもの?

黒糖は「含蜜糖」で蜜を分離しないため、原料であるサトウキビに含まれるカリウム・カルシウム・鉄分などのミネラルが豊富に含まれています。

サトウキビからできる砂糖
含蜜糖【結晶と蜜を分離しない】 ⇒ 黒糖・和三盆など
分蜜糖【結晶と蜜を分離し、結晶のみを取り出す】 ⇒ 上白糖・グラニュー糖・三温糖など

サトウキビからできる砂糖のうち、含蜜糖はわずか5%ほど!とても貴重です。


ぜひ本物の黒糖を!

近年「黒糖」として売られている商品の中には、ザラメを混ぜているものや、中にはサトウキビの搾り汁を使わずザラメと糖蜜だけで作っているものさえあります。(ザラメ:結晶が大きい精製糖のこと)

沖縄や鹿児島の黒糖生産者は、サトウキビの搾り汁を使っていない商品は「黒糖」と表示しないように求めていましたが、国もその要請に応え、黒糖表示の厳格化の方針を示しました。

見た目が黒糖に似ていても、サトウキビの搾り汁を煮詰めて作ったものではない商品には、当然ミネラル、ビタミンなどはほとんど含まれていませんし、黒糖独特の風味が劣るのは言うまでもありません。

『島のたからもの』では、純度100%の本物の黒糖だけを取り扱っています。

奄美大島で手間ひまかけて作られた本物の黒糖を選んでいただくこと-
それが小さな島のたからものや伝統を守ることにつながっていくのです。

黒糖と上白糖の栄養成分比較(100gあたり)

琥珀糖上白糖
エネルギー376kcal384kcal
水分4.3g0.8g
たんぱく質1.0g0
炭水化物92.9g99.2g
ナトリウム3.3mg1mg
カリウム630mg2mg
カルシウム166mg1mg
鉄分0.54mgTr

Tr:微量
琥珀糖:(財)日本食品分析センターの分析より
上白糖:五訂日本食品標準成分表より

糖は思考のエネルギー源です。では、糖なら何を摂っても同じでしょうか?答えはノーです。黒糖は、白砂糖にはほとんど含まれないミネラルが豊富に含まれるほか、ポリフェノールやGABA(γ-アミノ酪酸)など、体にうれしい成分が含まれます。また、黒糖はとても効率よく脳のエネルギーに変わるため、ちょっと疲れたときのおやつやお子さんの勉強のおともにぴったりです。


豊富なミネラル、ポリフェノールを含む、貴重な天然黒糖

特徴はなんといっても豊富なミネラル、ポリフェノールの含有量。原料のサトウキビは、もちろん無農薬で栽培されます。珊瑚礁に囲まれた島の水と土壌は、珊瑚のカルシウムやミネラルが豊富にとけ込んだ非常に良質なもの。また、亜熱帯の強い日射しにさらされて育つサトウキビは、太陽光で生じる活性酸素を除去するために、光合成を通じて自らの中に豊富なポリフェノールを作り出すと言われています。そしてそのミネラルとポリフェノールを失うことなくぎゅっと凝縮。また丁寧に何度も何度も灰汁を取り除いて作られた黒糖は「含蜜糖」とよばれ、精製された白糖などにはない、「甘み」以外のカリウム、カルシウム、鉄分、マグネシウムなどが豊富に含まれています。


脳の栄養 含蜜糖(黒砂糖)の成分

その1 ポリフェノール
     ◆美容や健康に良い成分
その2 オクタコサノール(オクタコシルアルコール)
     ◆サトウキビの表皮に含まれる成分
その3 アスパラギン酸
     ◆体に良いアミノ酸のひとつ
その4 GABA(ギャバ)
     ◆発芽玄米に多く含まれることで注目のγ-アミノ酪酸
その5 ビタミン・ミネラル
     ◆カルシウム、カリウム、鉄分など


黒糖のストーリー

奄美群島で江戸時代から伝わる独自製法

1609年、奄美大島で黒砂糖の製造に成功したのが、日本での黒砂糖作りのはじまりです。 江戸時代には八代将軍吉宗がサトウキビの栽培を奨励、日本人にとってなくてはならない甘みとなりました。奄美群島ではその昔からかわることなく、黒砂糖を作っています。


黒糖の製造工程

大きな釜でゆっくりと時間をかけて炊き上げられます。 工場には大釜が三つ並べられ、直火で熱されています。

一つ目の釜では、サトウキビの搾り汁=糖汁は沸騰されて、搾る際に紛れ込んだ不純物が取り除かれます。

二つ目の釜では、糖汁はさらに煮詰められ、今度は食べたときに「えぐみ」に感じる灰汁が取り除かれます。この時、釜の周りの温度は数十度にも達し、煮詰められた液体はずっしりと重く、灰汁を取り除く作業はまさに重労働です。

そして、三つ目の釜に移された糖汁は、さらに柔らかなアメ状になるまで煮詰められ、かくはん機に移されてあら熱を取り除かれるのです。


加計呂麻島の黒糖も喜界島の黒糖も、たった数軒の生産者がすべて手づくりで丁寧に作っています。島で黒糖作りが行われるのは、サトウキビの糖度が一番あがる主に12月から3月にかけて。昔ながらの製法にのっとって、保存料も加えず無添加です。そのため、これまでなかなか島外には流通しにくかった「島のたからもの」です。


色の違いは、手作りの証

袋によって、黒糖の色が微妙に異なることにお気づきでしょうか。

釜で炊きあげられた糖汁は、順番にかくはん機に流しこまれます。

はじめに釜あげされた糖汁と、あとから釜あげされた糖汁とでは、釜で炊きあげられた時間差の加減で、ほんのわずかですが色の違いが出るのです。

職人の手で丁寧に作り上げるからこその証です。


      

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